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実験や検証

インスタント味噌汁を作ってみた

味噌汁

 

皆さんは、毎日お味噌汁を飲んでいますか?

私はお味噌汁どころか、普段からあまり喉が乾かないため、意識的に水分を摂らないと午後まで全く水を飲んでない…なんていうことがあリます。そして、夜に足がつったりします。涙

水分不足はカラダに悪いため、思い出したときに都度コップ1杯の水を飲むようにしているのですが、まだまだ足りていません。

もっと積極的に水分をとろう!
どうせなら美味しく、健康的にとろう!
できたら、ウイルス撃退!免疫力も高めたい!自然治癒力も高めたい!

そこでお味噌汁です。
「みそは医者いらず」という言い伝えがあるくらいです。

味噌は発酵食品であるため、免疫力を高めるために必要な栄養素が豊富に含まれています。
必須アミノ酸、ビタミン、ミネラル、脂肪酸、食物繊維など。

ウイルスに負けないカラダを作るためにも、「これから毎日お味噌汁をちゃんと飲もう!」

と奮起いたしました!!!

目次

日本人の味噌汁離れが進む理由は?

和食といえば、一汁三菜。
炊きたてのごはんにお味噌汁、そして煮物や焼き魚、酢の物やおひたし…などのイメージがありますが、お味噌の購入量はここ40年近く右肩下がりなのだそうです。
全般的にお味噌汁離れになっているようなのです。

発酵食品で栄養価も高いと分かっていても、湯を沸かしたり、食材をカットしたり、お味噌を溶いたり、そしてその時間はコンロの一口を占有するという、地味に面倒な作業というイメージがあるとともに、今はインスタントのお味噌汁の種類もたくさんありますので、自分で作る必要性が薄れ、特に若者の味噌汁離れが進んでいるようです。

私は調理を仕事としているため、煮たり焼いたりは毎日しています。
しかし、なぜかお味噌汁を作るのは億劫に感じたりします。
そこには、「喉が乾かないので、特に汁物を欲しいと思わない」ことや、結局のところ「やっぱり作るのが面倒 (T_T)」という気持ちがあるからだと思います。


というわけで、飲みたいときにササッと作れ、保存もできて、飽きずに飲めるお味噌汁作りに挑戦。
そして、どうせなら気になっていることも検証したいと思い、
 
「自分で作る即席味噌(インスタント味噌汁)の検証」をしたいと思います。
 

どんな風に仕込むのが良いか

インスタント味噌をどう仕込むか

 
「お味噌汁の素を作る作業」は、以前流行った「味噌玉」のような感じですね。

味噌玉は、お味噌にワカメなどを入れて混ぜ、丸めてラップなどに包んで冷蔵したり冷凍したりします。
他の方法を探すと、丸めずに製氷器に入れて保存している方もおられます。

しかし、丸めるのも、製氷器に入れるのもちょっと面倒に感じる私。
(私はどれだけ面倒くさがり屋なのかしら… (T_T) )

他にどんな方法があるかも考えてみました。
今は液体のお味噌もありますので、液状にしたら溶けやすくていいのでは?とか、粉状にできたら常温保存が可能になるかも…など。
しかし、液状にするとして、水っぽくしてしまうのは衛生面から考えて冷蔵保存には向かないですし、粉状にするのも一般的な道具だけで自身でフリーズドライにするのは難しそう。


ですので、色々考えた結果、シンプルに作るために、
▼お味噌に具材を混ぜてお味噌汁の素を作る。これを数種類。
▼ひとつのタッパに全てを無造作に詰めて冷凍するだけ
のスタイルで試してみることにしました!


お味噌は塩分濃度が高く、家庭用冷凍庫の温度では凍らないため(少し硬くはなります)、冷凍庫から出してもスプーンですくえるようなので(そう聞いているものの実際は試したことがないのですが)、

・それで本当にお湯を注いで飲める味噌汁になるのかしら?
 (めっちゃぬるくなるかもしれないし)

・毎日飲んでもいいかなって思える味なのかしら?
 (風味が維持できているのか、具材の味は大丈夫なのかなど)

を、確認していきたいと思います。
 

仕込み

インスタント味噌汁を作るために用意した味噌

 
具ももちろんですが、お味噌の味が複数あると飽きずに飲めるのではと思い、今回はお味噌を3種類用意しました。
 
左から順に、
1. だし入り味噌
2. こうじ味噌(だしの入っていないタイプ)
3. 白味噌


これらに、長葱などの野菜を加えて、混ぜ混ぜし、3種類の味噌汁の素を作ります。


だし入り味噌の仕込み

だし入り味噌に、ヨーグルトと刻んだ長葱、乾燥ワカメを入れて

 
だし入り味噌には、ヨーグルト、長葱、ワカメを入れました。

長葱は粗みじん切りにして入れ、ワカメは乾燥ワカメを入れました。

ヨーグルト?って感じですが、ヨーグルトの乳酸菌で味噌のたんぱく質が分解されて、アミノ酸が増えて旨味がアップするらしいのです。

味噌+ヨーグルトで旨味がアップすることは、「株式会社 明治」のサイト「味覚センサーでヨーグルト味噌汁のコクと味の深みを検証しました」で見える化されています。分かりやすいので、以下にリンク先は貼っておきますので、是非ご参照ください。

その検証では、だし入り味噌汁よりも、味噌汁+ヨーグルト の方が優れた飲み口という結果が出ているようです。

お味噌+ヨーグルトの効果は、

▼効果1:腸内環境が整いやすくなる
  → 便秘解消が期待できたり、代謝の活性化につながる

ヨーグルトの乳酸菌は熱々のお湯だと活性が失われてしまうのでは?と思われる方もいると思います。(乳酸菌は60℃程度で失われてしまう)
生きた菌「生菌」だけでなく、「死菌」にも役割、役立ちがあると聞いていますが、それを分かりやすくまとめられた記事を見つけましたのでご紹介します。

「殺菌乳酸菌の効果は?殺菌するメリット4つや生菌との違いとは」という記事で
(以下にリンク先は貼っておきますので、是非ご参照ください)、乳酸菌は必ずしも生きたままでないと効果を発揮しないわけではないとのこと。

あ〜、良かった〜!


そもそも、お味噌の酵素も高温では死滅してしまいますね。
しかしこれも、酵素が死んでも善玉菌を増やす効果(腸内にいる善玉菌のエサになってくれる)があり、生の酵素は取れないとしても、加熱すると全てが台無しという訳ではありません。

酵素や乳酸菌は、生菌にしても死菌にしても、それぞれカラダの役に立つ効果があるようです。


▼効果2:カルシウムのプラス摂取になる
  → 体脂肪減が期待できる

近年、カルシウム不足の人は、摂取量の多い人よりも体脂肪が多いことが調査により分かったそうです。
お味噌にもカルシウムは入っていますが、ヨーグルトを加えることで、さらにプラスにできます。

ビタミンDがカルシウムの吸収率を高めるため、次作のときはビタミンDがたっぷりの干しシイタケも入れてみようと思います。

こうじ味噌の仕込み

こうじ味噌に、顆粒だし、玉ねぎ、油揚げ、大根と人参を入れた

 
こうじ味噌には、顆粒だし、玉ねぎ、油揚げ、大根、人参を入れてみました。
  
医師考案の「長生き味噌汁」なるものがあり、それに擦りおろした玉ねぎを入れるとあったので、それを試してみることにしました。
玉葱はブレンダーを使って細かくしてもよかったのですが、そばにおろし金があったので、玉ねぎ小1個をササッと擦りおろして入れました。

いろんな具の味噌汁にしたくなって(面倒なの嫌!とか言いつつこだわり始めてる?笑)、根菜も入れたくなり、大根と人参を軽く茹でて水気をぎゅっと切ったものを加えてみました!

大根と人参は生でも食べれるので、生でもよかったかなぁ。
味噌漬けになったらしんなりしそうだし。

それは次作のタイミングで試してみたいと思います(^ ^)/

白味噌の仕込み

白味噌に、顆粒だし、油揚げ、キノコ類を入れた

 
白味噌には、顆粒だし、油揚げ、キノコ類を入れてみました。

キノコは、舞茸、しめじ、えのきをミックスし、軽く湯通しをして水気を切って加えました。
キノコ類は火を通して食すものなので、生のままだと味噌汁を作るときに加える湯だけで火が通るか不安だったので。


普段から冷蔵・冷凍保存してある食材がたくさんある方は、味噌汁の素に入れておく食材は、ねぎ類だけでもいいかもしれません。

実際に召し上がる際に、
「今日はワカメを追加しよう」
「今日は油揚げを追加しよう」
とかできますしね。


いざ!食べてみる

手作りインスタント味噌の素を一晩冷凍

 
さて、丸一日が経ちました。
冷凍した味噌汁の素はこのようになりました。
昨日は混ぜ混ぜしたお味噌達を、ひとつのタッパに詰め合わせて冷凍庫に入れただけなので、こんな感じです。

丸一日冷凍庫にあったお味噌は、見た目は冷凍庫に入れる前よりも少し白っぽくなった感じがします。
 
塩分濃度が高いことで、家庭用冷凍庫では凍らないと言われているお味噌。
すくってみるとどんな感じなのでしょうか。(本当にカチンコチンになってないのかな)
そして、肝心のお味の方はいったい。

お腹もぐーぐーいってきたので(笑)、早速すくってみましょう!!

 

冷凍味噌をお椀に入れてみる

手作りインスタント味噌を食べてみた

 
冷凍したお味噌にスプーンを入れてみたら、まるでアイスクリームをすくっている感じです。
思ったより硬くなく、すくいやすいです。

お椀に入れてみます。
お味噌汁を作るとき、入れるお味噌の量はだいたい1人大さじ1杯強くらいですが、ここは何となく薄くすくって何度か入れていき、合計で大さじ1強になるように入れてみました。

一気に大さじ1強すくって入れるより、薄く何度かすくって入れた方が、お湯を注いだときに、湯にあたるお味噌の面積が多くなって溶けやすい気がするので、薄くすくって入れてみました。


実食!

手作りインスタント味噌を食べてみた

 
左側が、だし入り味噌に、ヨーグルト・長葱・ワカメを入れたもの。
ワカメがすぐに沈んでしまうので、具が少ないように見えますが、結構ワカメが入っています。

右側が、白味噌に、顆粒だし・油揚げ・キノコ類を入れたもの。
予想はしていましたが、油揚げに味噌味が染みてきています。
長葱にはまだ味は入っていませんが、それは冷凍時間が丸一日だからかもしれません。
10日後くらいに、ここは改めてチェックし、当記事に追加記載したいと思います。

ちなみに、この味噌味がついた油揚げ。
白味噌ならまだ良いかもしれませんが、赤味噌とかの場合はNGな気がします。
赤味噌の具は、味が付いていると味噌汁として味が濃すぎた感じなるかも…という想像です。

味は、この味噌汁の素大さじ1強ではめっちゃめちゃ薄いです。
よく考えたら、普段お味噌を作る時にお味噌自体を大さじ1強入れているということは、具材も混じったお味噌ならもっと入れないとダメですよね。
(なので、追加で冷凍お味噌を溶かし入れました)

普段のお味噌汁ですが、目安はお湯200ccに対し、お味噌は15〜20g程度。
(好み&お味噌の種類などによって異なります)

我が家のお椀を今更ながら計ってみたところ、湯を260cc程度入れています( ̄◇ ̄;)
これでは、薄いはずです。涙

まずは、具入りのお味噌汁の素の量を把握するために、使用するお椀の湯の量をしっかり調べておく必要がありますね。

まとめ

「自分でインスタント味噌汁を作ってみる!」の検証は、

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1.手法
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 私の面倒くさがりな性格から、「お味噌にだしや具材を混ぜて、無造作にタッパに詰め込むだけ」で検証しました。
 
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2.入れる具材
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 具材は、ワカメは入れても全く問題ないです。
ただ、入れない方がいい具材もありそうです。
味が染み込みすぎる食材は、味噌汁にしたときに口の中でその味が邪魔になる可能性があります。
ワカメにしても、もし2週間ほどお味噌に浸かっていたら味に変化があるかもしれないので、それは2週間後に追加検証したいと思います。
 
具材への味の染み込みの件もあるので、この味噌汁の素に具材をたくさん入れるのは難しそう。
飲む際に、その日の気分で、とろろ昆布、三つ葉、ごま、万能ネギなどを加えるなどして、バリエーションを増やすのがいいと思います。

ちなみに、だし入り味噌に入れたヨーグルトですが、今回は味噌:ヨーグルトを4:1の割合で入れてみました。
ヨーグルトの酸味は一切感じませんでした。

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3.お椀へのすくい入れ
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 薄くすくって3〜4回に分けて入れてみたところ、お湯を注いで20〜30秒混ぜることで溶けました。

<注意>
お椀にどれくらいの湯が入るのかを予め調べておき、その上で入れる味噌汁の素の量を計算しておいた方がいいです。
湯の量によっては、思ったよりも多めに入れる必要があります。
(私のお椀だと大さじ2程度必要でした)

ちょっと大きめな製氷器というのがベストな量なのであれば、製氷器に入れるのが面倒と思わず、製氷器にザザっと詰めて冷凍庫に入れた方がいいのかも…と思い始めています。苦笑
飲むときに、味が薄いだの濃いだのと調整する方が面倒な気がしました。汗

その場合、やや大きな塊でお味噌が入るので、お椀に入れてお湯を注いだときの溶け具合が気になります。
少しでもお味噌を常温に近づけてからお湯を注いだ方が溶けやすいため、他のオカズを作っている間にお椀にお味噌汁の素を入れておく感じが良いと思います。

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4.温度
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 お味噌が溶けきったときの温度は、思ったよりぬくるなく、「アツっ!」感じるとくらいはあります。
(近いうちに、具体的な温度も計ってみます)

猫舌の人であれば、丁度いい温度なのではないでしょうか。
(熱々でないと嫌な人には物足りないかもしれないけれど、もともとお味噌は熱々でない方が風味が残っていいので、この温度で十分な気がします)

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5.味
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 お味噌汁があった方がいいなと思ったときに、お湯を注いで混ぜるだけでこれが飲めるなら、個人的には十分OKです!
色んな味を楽しみたいという方は、やはり3種類程度のお味噌を用意し、具材も少し変えたベース(1種目には長葱、2種目にはワカメ、3種目には干し椎茸など)を入れておくといいと思います。

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6.手間
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 飲みたいときにお湯を注ぐだけで飲めるというのはいいのですが、お味噌汁の素を作ること自体に多少時間がかかりますよね。
私の消費量ですと、半月に1回程度の作る感じになりそうなのですが、もともと作り置き派なので、その点は苦にはならなそうです。

しかし、2ヶ月3ヶ月と経ってみると、心境にまた変化が出てくるかもしれません。
違う意味での「面倒だなぁ」みたいな気持ちが。
そのときはまた、それの打開策を考えていきたいと思います。
健康に生きるために食べるわけですしね。


【結論】
顆粒だしとシンプル具材をお味噌に加えたインスタント味噌汁の素を冷凍し、飲みたいときにお湯で溶いて飲むスタイルは、鍋を使用しないで済み、うっかりお味噌を煮立たせてしまうこともないので、思った以上に良い方法のように思いました。

まずは、作ったインスタント味噌汁の素がなくなるまでは、味噌汁生活を継続してみます。

そして、次作のときに、また新たな事実や、飲み続けて感じたことがあれば、追加記載したいと思います。


もし、お味噌汁離れになっている方で、
・お味噌汁って作るのが地味に面倒
・市販のインスタント味噌汁はあまり飲む気がしなくて
・飲んだ方がいいとは思っている
・味噌汁の具材はそんなに多彩でなくても大丈夫
・月に1〜2回の作り置きなら苦にならない

と思っている方は、是非一度、この自作のインスタント味噌汁に挑戦してみてください。
中には私のように、ちょっと飲んでみてもいいかも…と思える方もいるかも。

「インスタント味噌汁を作る」というだけの検証(しかも、具財混ぜて冷凍するだけ)ですが、味噌汁離れしている方の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。。

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